「知らされる」を卒業!年収100万円アップを叶える最強ビジネス敬語大全






「知らされる」の敬語は失礼?正しい言い換えとビジネスでの使い方

「知らされる」は敬語?ビジネスシーンでの意味と注意点

「知らされる」の基本的な意味と受け身のニュアンス

「知らされる」という言葉は、動詞「知らせる(情報を与える、通知する)」の受け身形です。その基本的な意味は、「他者から情報や通知を与えられる、伝えられる」という、純粋な受動の行為を指します。例えば、「会議の変更を知らされる」「決定事項を知らされる」といった形で使われ、自分が主体的に情報を得たのではなく、誰かからの働きかけによって、結果としてその情報を知るに至った、という状況を示します。この言葉自体は、文法的に間違っているわけではありません。しかし、ビジネスコミュニケーションにおいては、この「受け身」というニュアンスが、時に相手に意図しない印象を与えてしまう可能性があるため、使用には注意が必要です。ただ待っていて、情報が与えられるのを待っているだけ、というような、主体性の欠如や当事者意識の希薄さを感じさせてしまうことがあるのです。

なぜ「知らされる」が失礼・不快と感じられることがあるのか

では、なぜ「知らされる」という言葉が、場面によっては失礼、あるいは不快だと感じられてしまうのでしょうか。その最大の理由は、この言葉が持つ「他人行儀さ」と「感謝の気持ちの欠如」にあります。例えば、上司から重要なアドバイスをもらった後に、「部長からアドバイスを知らされました」と表現すると、まるで他人事のように聞こえ、アドバイスをくれた上司への感謝や敬意が全く伝わりません。情報を伝えるという相手の行為に対して、何の感情も介さず、ただ事実として「知らされた」と表現することは、相手の配慮や労力を軽視していると受け取られかねないのです。ビジネスにおけるコミュニケーションは、単なる事実の伝達だけではありません。相手への敬意や感謝を示すことで、良好な人間関係を築き、業務を円滑に進めるという重要な目的があります。「知らされる」という言葉は、その目的を達成する上で、しばしば不適切な選択肢となるのです。

目上や上司に使うのは避けるべきか?

以上の理由から、目上の方や上司、そして取引先といった敬意を払うべき相手に対して、「知らされる」という言葉をそのまま使うのは、原則として避けるべきです。特に、相手が自分に対して親切心や指導の意図を持って何かを伝えてくれた場面で、この言葉を使うのは非常に失礼にあたります。例えば、上司が「この件、〇〇さんに聞いてごらん」と助言してくれた結果、重要な情報を得られたとします。その状況を上司に報告する際に、「〇〇さんに知らされました」と言ってしまっては、せっかくの助言をくれた上司の顔に泥を塗るようなものです。このような場合は、「〇〇さんに伺いました」「〇〇さんからご教示いただきました」といった、相手への敬意と感謝を示す謙譲語表現を用いるのが、社会人としての正しいマナーです。

使う相手を選ぶべき場面と許容される場面

もちろん、「知らされる」という言葉が全く使えないわけではありません。許容される、あるいは使っても問題ないとされる場面も存在します。それは、感情や敬意を込める必要がない、客観的な事実を淡々と述べる文脈です。例えば、社内システムの自動通知メールによって何かを知った場合、「システムからメンテナンスの通知を知らされた」と言っても、特に問題はありません。相手が人間ではなく、機械だからです。また、予期せぬ、あるいは不本意なニュースを第三者的に語る際にも使われることがあります。「彼が異動になることを、昨日になって初めて知らされたんだ」といった具合です。これは、自分の意志とは関係なく、突然情報がもたらされたというニュアンスを表現しています。このように、相手への敬意を示す必要がない場面や、自分の受動的な立場を強調したい場合に限定して使うのが、この言葉との正しい付き合い方と言えるでしょう。

【状況別】すぐに使える!「知らされる」の正しい敬語・言い換え表現30選

上司や先輩から指示や情報を「受けた」際の文例5選

上司や先輩からの情報は、単に「聞く」のではなく、「謹んで承る」という姿勢が大切です。「伺う」や「承知する」といった謙譲語が基本となります。

文例1:「〇〇部長より、来週の会議日程の変更について伺いました。」

文例2:「先ほど田中 圭介先輩よりお話を伺い、本件の背景について理解いたしました。」

文例3:「ご指示いただきました件、確かに承知いたしました。早速、対応いたします。」

文例4:「皆様から共有いただきました情報に基づき、資料を修正いたしました。」

文例5:「先日お聞かせいただいたご意見を参考に、企画書を練り直しております。」

取引先から連絡や決定事項を「聞いた」際の文例5選

取引先からの連絡は、自社にとって重要な情報です。敬意を払い、「ご連絡いただく」「お知らせいただく」といった表現を使います。

文例6:「A社の鈴木 一朗様より、見積もり承認のご連絡をいただきました。」

文例7:「先方のご担当者様から伺ったお話によりますと、納期は来月末で問題ないとのことです。」

文例8:「本日、〇〇株式会社様より、契約更新の旨、お知らせいただきました。」

文例9:「お客様相談室に寄せられた情報によれば、製品の不具合は特定のロットで発生している模様です。」

文例10:「先ほど、B社様よりお電話があり、担当者変更の旨を承りました。」

専門的な知識や方法を「教えてもらった」際の文例5選

専門的なことを教えてもらうのは、相手の知識と時間をいただく行為です。「ご教示」「ご教授」といった、教えを乞う言葉が最も適しています。

文例11:「経理部の山田さんから、新しい経費精算システムの操作方法について、丁寧にご教示いただきました。」

文例12:「〇〇先生からご教授いただいた分析手法を用いることで、新たな知見が得られました。」

文例13:「法務部に確認し、契約書に関する注意点をご指導いただきました。」

文例14:「先輩にアドバイスをいただき、効率的な業務の進め方を学ぶことができました。」

文例15:「本件につきましては、専門家の方にご意見を拝聴し、判断の参考にいたしました。」

嬉しい知らせや良いニュースを「聞いた」際の文例5選

良い知らせは、喜びの気持ちを込めて表現します。「拝聴する」や「快報に接し」といった、少し改まった表現も有効です。

文例16:「〇〇部長がご栄転されると伺い、自分のことのように嬉しく思っております。」

文例17:「コンペで弊社の提案が採用されたとの知らせを受け、チーム一同、大変喜んでおります。」

文例18:「鈴木 一朗様のご子息がご誕生されたと伺いました。心よりお祝い申し上げます。」

文例19:「プロジェクトの成功の報に接し、これまでの苦労が報われた思いです。」

文例20:「皆様のご尽力のおかげで、目標を達成できたと伺いました。誠にありがとうございます。」

悪い知らせや残念な結果を「伝えられた」際の文例5選

悪い知らせを受けた際は、驚きや同情、お悔やみの気持ちを丁寧に表現します。

文例21:「A社のプロジェクトが中止になったとの報に接し、誠に残念に存じます。」

文例22:「〇〇様がご病気で入院されたと伺い、大変驚いております。一日も早いご回復をお祈りしております。」

文例23:「誠に遺憾ながら、今回の提案は見送りになった旨、先方より連絡がございました。」

文例24:「田中 圭介様のご逝去の報を承り、謹んでお悔やみ申し上げます。」

文例25:「システムに深刻な障害が発生した旨の報告を受け、現在、緊急で対応にあたっております。」

これから情報を「教えてほしい」と依頼する際の文例5選

未来のことについて尋ねる際は、「知らされる」の元の形である「知らせる」の尊敬語・謙譲語表現を使います。

文例26:「詳細が決まりましたら、私にもお知らせいただけますでしょうか。」

文例27:「今後の進め方につきまして、皆様のお考えをお聞かせいただけますと幸いです。」

文例28:「この点について、もしご存知でしたら、ご教示いただきたく存じます。」

文例29:「会議の日程が変更になる場合は、お手数ですが、ご一報いただけますでしょうか。」

文例30:「つきましては、お見積もりをお送りいただけますよう、お願い申し上げます。」

これは避けたい!信頼を損なう「知らされる」のNG文例10選

他責・他人行儀に聞こえるNG例

「知らされる」という言葉は、使い方を間違えると、責任を他人に押し付けたり、当事者意識がないように聞こえたりする危険性があります。

NG文例1:「(上司に)その件は、昨日、田中 圭介さんから初めて知らされましたので、まだ対応できておりません。」(→対応が遅れた理由を、まるで田中 圭介さんのせいにしているかのように聞こえます。)

NG文例2:「(顧客からのクレームに対し)そのような仕様になっているとは、私も開発部から知らされただけですので…」(→会社の代表として顧客対応をしているにもかかわらず、他人事のような無責任な発言です。)

感謝の気持ちが欠けているNG例

相手が親切心で教えてくれた情報に対して、感謝の意を示さないのは、社会人として致命的です。「知らされる」は、感謝のニュアンスが全く含まれないため、このような文脈では絶対に使ってはいけません。

NG文例3:「(上司からのアドバイスに対し)はい、その件は部長から知らされました。」(→「ご教示いただき、ありがとうございます」と言うべき場面です。)

NG文例4:「(先輩が調べてくれた情報に対し)ああ、やっと知らされました。」(→相手の労力を無視した、非常に傲慢な印象を与えます。)

大げさ・回りくどい二重敬語のNG例

「知らされる」を無理に敬語にしようとして、かえって不自然で誤った表現になってしまうケースです。

NG文例5:「部長から、そのように知らさせていただきました。」(→奇妙な敬語です。「部長から、そのように伺いました」が正しいです。)

NG文例6:「お客様から、お知らせになられました。」(→尊敬語の使い方が間違っています。「お客様から、お知らせいただきました」が適切です。)

ポジティブな文脈で使うと不自然なNG例

良い知らせや喜ばしいニュースに対して「知らされる」を使うと、その喜びや感謝の気持ちが全く伝わらず、非常に冷たく不自然な響きになります。

NG文例7:「(昇進を伝えられ)はい、昇進を知らされました。」(→「昇進の内示をいただき、身の引き締まる思いです」のように、感情を表現すべきです。)

NG文例8:「弊社の提案が採用されたことを、先ほど知らされました。」(→「採用のご連絡をいただき、大変光栄です」が適切な表現です。)

間違った相手に使ってしまうNG例

敬語は、相手と自分の関係性によって使い分けるものです。部下や後輩から報告を受けた際に、自分を主語にしてこの言葉を使うのは不適切です。

NG文例9:「(部下からの報告に対し)うん、君からその件を知らされたよ。」(→上から目線の不自然な表現です。「うん、報告ありがとう。聞いたよ」で十分です。)

NG文例10:「(後輩に)さっき、君がミスした件、部長から知らされたぞ。」(→相手を問い詰めるような、高圧的なニュアンスに聞こえてしまいます。)

もう迷わない!「伺いました」「ご教示いただきました」との使い分け

「伺いました(伺っております)」の汎用性と使い方

「伺う(うかがう)」は、「聞く」「尋ねる」「訪ねる」の謙譲語であり、ビジネス敬語の中で最も使用頻度が高く、かつ汎用性に富んだ言葉の一つです。「知らされる」を使いたくなる場面のほとんどは、この「伺う」で置き換えることができます。「部長から伺いました」「A社様から伺っております」のように使うことで、相手への敬意を示しつつ、自分が情報を得たという事実を能動的に表現できます。「知らされる」が持つ受動的で他人行儀なニュアンスを払拭し、主体的に業務に取り組んでいるというポジティブな印象を与えることができる、非常に便利な言葉です。

「ご教示いただきました」が最適な場面とは?

「ご教示いただく(ごきょうじいただく)」は、「教えてもらう」の謙譲語です。「教示」という言葉が、教え示す、指導するという意味を持つため、単なる情報伝達ではなく、自分が知らなかった業務の手順、専門的な知識、ノウハウ、仕事を進める上でのコツなどを、相手に教えてもらった場面で使うのが最も適しています。「伺う」が一般的な情報を「聞く」のに使われるのに対し、「ご教示いただく」は、より専門的・技術的な事柄を「教わる」というニュアンスが強いです。例えば、新しいソフトウェアの使い方を先輩に教えてもらったら「ご教示いただきました」がぴったりです。この言葉を使うことで、相手の知識やスキルに対する尊敬の念を、より明確に示すことができます。

「承知いたしました」との明確な違い

「承知いたしました(しょうちいたしました)」は、「知っている」「理解した」を意味する「承知」に、「する」の謙譲語「いたす」が付いた言葉です。これは、相手からの指示、命令、依頼などに対して、「内容を理解し、謹んで承りました」という服従・受諾の意思を示す際に使われます。情報をインプットしたという点では「伺いました」と似ていますが、「承知いたしました」には、その上で「これからその指示通りに行動します」という、次のアクションへのコミットメントが含まれています。上司から「この書類、明日までに修正しておいて」と言われた際の返事は、「伺いました」ではなく、「承知いたしました」が正解です。これは、聞いたという事実報告ではなく、指示を実行するという意思表示だからです。

状況別!最適な言い換え表現の選び方【早見表】

どの言葉を選べば良いか迷った時のために、状況別の最適な言い換え表現を一覧表にまとめます。

表:状況別・言い換え表現の選び方

元の文(知らされる) 状況 最適な言い換え表現 ニュアンス
会議の日程を知らされた 一般的な情報を聞いた 会議の日程を伺いました 敬意を払いつつ、事実を報告する
新しいやり方を知らされた 手順や知識を教わった 新しいやり方をご教示いただきました 相手の知識に敬意を払い、感謝を示す
対応するように知らされた 指示・命令を受けた 対応するよう、ご指示を承知いたしました 内容を理解し、実行する意思を示す
取引先から決定を知らされた 相手から連絡があった 決定の旨、ご連絡をいただきました 相手のアクションに感謝する

【完全版】「知らされる」を避けた報告・依頼メールの書き方

件名で用件と敬意を伝える工夫

メールは件名が命です。相手が件名を見ただけで、誰からの、どのような内容のメールなのかが分かるように配慮することが、ビジネスの基本です。例えば、何かを教えてもらったお礼を伝えるなら、「Re: 〇〇の件」とだけ返すのではなく、「【御礼】〇〇についてご教示いただき、ありがとうございました(営業部 鈴木 一朗)」のように、【御礼】という見出しを付け、用件と氏名を明記することで、感謝の気持ちと内容が明確に伝わります。情報を依頼する場合も同様に、「【ご相談】〇〇の進捗について」のようにすると、相手は心の準備をしてメールを開くことができます。

報告を受けた際の返信メールの構成

上司や取引先から何か情報を受け取った際の返信メールは、感謝と理解を伝える絶好の機会です。以下の構成を意識すると、丁寧で分かりやすいメールになります。

1. 宛名:会社名、部署名、役職、氏名を正確に記載します。
2. 挨拶と名乗り、お礼:「〇〇部長。お疲れ様です。鈴木 一朗です。この度は、〇〇の件についてお知らせいただき、誠にありがとうございます。」と、まずは感謝を伝えます。
3. 内容の復唱と理解の表明:「ご共有いただきました資料を拝見し、〇〇という点で理解いたしました。」のように、内容を理解したことを示します。これにより、相手は「しっかり伝わったな」と安心できます。
4. 今後のアクション:「頂戴した情報に基づき、早速、次のステップに進めてまいります。」と、今後の行動を簡潔に述べます。
5. 結びの言葉と署名:「引き続き、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。」といった言葉で締め、署名を記載します。

相手に情報を依頼する際の丁寧な聞き方

相手に何かを教えてほしいと依頼するメールでは、相手の手間を慮る、丁寧な姿勢が不可欠です。「〇〇について教えてください」と直接的に書くのではなく、クッション言葉を効果的に使いましょう。「ご多忙のところ大変恐縮ですが」「もし差し支えなければ」といった前置きの後で、「〇〇について、ご教示いただけますでしょうか」「〇〇の状況について、お聞かせいただけますと幸いです」のように、疑問形や依頼形で尋ねるのが基本です。なぜその情報が必要なのか、という理由を簡潔に添えると、相手はより協力しやすくなります。

感謝の気持ちを伝えるための結びの言葉

メールの最後を締めくくる結びの言葉は、全体の印象を決定づけます。事務的な言葉で終えるのではなく、感謝の気持ちを改めて示すことで、良好な関係を築くことができます。「この度は、貴重な情報をご提供いただき、重ねて御礼申し上げます。」や、「〇〇様にはいつもお力添えいただき、心より感謝しております。」といった一文が添えられているだけで、メール全体の温かみが変わってきます。相手に「またこの人と仕事がしたい」と思わせるような、心のこもった言葉を選びましょう。

グローバルビジネスで役立つ「知らされる」の英語表現

"I was informed that..." - 基本的な受け身表現

「知らされる」の直訳に最も近いのが、"inform"(知らせる)の受け身形である"I was informed that..."です。これは「私は〜ということを知らされた、通知された」という意味で、ビジネスメールなどフォーマルな文章で頻繁に使われます。例えば、"I was informed that the meeting has been postponed."(会議が延期されたと知らされました)のように使います。日本語の「知らされる」と同様に、やや客観的で事務的な響きを持ちます。

"I understand that..." / "I've heard that..." - より主体的な表現

「知らされる」が持つ受け身のニュアンスを避け、より主体的に情報を得たことを表現したい場合には、"I understand that..."(〜と理解しております)や"I've heard that..."(〜と伺っております)が便利です。"I understand that you will be in charge of this project."(あなたがこのプロジェクトの担当になると理解しております)のように使うと、情報を咀嚼し、自分の認識として話しているというニュアンスが出ます。"I've heard that..." は、少しだけインフォーマルですが、会話で広く使われる表現です。

"Thank you for letting me know." - 感謝を伝える定型句

情報を知らせてくれた相手に対して、感謝の気持ちを伝える際に最も一般的で便利なフレーズが"Thank you for letting me know."です。これは「お知らせいただき、ありがとうございます」という意味の万能な定型句です。何か連絡を受け取った際の返信の冒頭で、まずこの一言を述べるのが、英語圏での基本的なコミュニケーションマナーです。より丁寧に言いたい場合は、"Thank you for informing me." となります。

情報を依頼する際の英語フレーズ "Could you please inform me...?"

相手に何かを知らせてほしいと依頼する際には、丁寧な疑問文を使います。最も標準的なのが"Could you please inform me of/about...?"(〜についてお知らせいただけますでしょうか?)です。例えば、"Could you please inform me of the results?"(結果についてお知らせいただけますか?)のように使います。もう少しカジュアルな場面では、"Could you let me know...?" も頻繁に使われます。相手に負担をかけないよう、"when you have a moment"(お時間のある時に)といった一言を付け加えるのも良い配慮です。

まとめ:「知らされる」から「伺う」へ。主体的な敬語で信頼を得る

受け身表現を避けることが主体性を示す

「知らされる」という言葉は、私たちのコミュニケーションにおける姿勢を象徴しています。この言葉を使うとき、私たちは無意識のうちに、自分を「情報を受け取るだけ」の受動的な存在として位置付けてしまいます。しかし、ビジネスの現場で求められるのは、自ら情報を求め、理解し、行動する主体性です。「知らされる」を「伺う」「拝見する」「ご教示いただく」といった能動的な謙譲語に置き換える。この小さな意識改革は、単なる言葉遣いの問題に留まりません。それは、あなたの仕事に対する姿勢そのものを、より前向きで、責任感の強いものへと変えていく力を持っているのです。

相手への感謝と敬意を言葉に乗せる重要性

仕事は、一人ではできません。上司、同僚、取引先といった多くの人々との情報共有や協力があって、初めて成り立ちます。誰かがあなたに情報をくれるのは、当たり前のことではありません。そこには、相手の時間と労力、そして配慮が存在します。その見えないコストに対して、「ありがとうございます」という感謝の気持ちと、「あなたを尊重しています」という敬意を、適切な言葉に乗せて返すこと。これこそが、信頼関係の根幹をなす、最も重要なコミュニケーションです。「知らされる」という無機質な言葉を卒業し、感謝と敬意に満ちた主体的な言葉を選ぶこと。それが、あなたのビジネスパーソンとしての価値を、より一層高めてくれるはずです。