「“再提出”で信頼と売上を劇的回復!即使えるビジネス敬語&文例大全」
「再提出いたします」の正しい使い方|信頼を回復するビジネス敬語
「申し訳ございません、修正の上、再提出いたします」。ビジネスシーンにおいて、この一言は単なる作業のやり直しを告げる言葉ではありません。それは、ミスや不備を認め、それに対して誠実に対応し、失いかけた信頼を回復するための、極めて重要なコミュニケーションの第一歩です。一度提出した書類に不備があった時、あるいは上司や取引先から修正を指示された時、この「再提出」という行為の伝え方一つで、あなたの評価は大きく変わります。このセクションでは、「再提出いたします」という言葉の持つ本質的な意味から、敬語としての正しさ、目上の人への適切な使い方、そしてビジネスを円滑に進めるための具体的な活用法まで、深く掘り下げて解説していきます。
「再提出いたします」が持つ「修正」と「誠意」のニュアンス
「再提出いたします」というフレーズは、二つの重要なニュアンスを同時に内包しています。それは、事実としての「修正」と、姿勢としての「誠意」です。この二つの要素を正しく理解することが、この言葉を効果的に使うための鍵となります。
まず「修正」とは、一度提出したものに含まれていた誤り、不備、不足、あるいは相手の要望と合致しなかった点を正し、より良い状態にして、改めて提出するという物理的な行為を指します。これは、単に同じものをもう一度出すのではなく、何らかの改善や変更が加えられた「改訂版」を提出するということを意味します。したがって、この言葉を使う以上、提出物には明確な改善が見られることが前提となります。
次に、より重要なのが「誠意」というニュアンスです。ビジネスにおけるミスは、誰にでも起こりうることです。重要なのは、そのミスが発覚した後の対応です。「再提出いたします」という言葉は、自らの誤りや不足を率直に認め、その責任を取るという意思表示です。そして、相手が費やした確認の時間や、指摘の手間に対して申し訳なく思う気持ち(謝罪)と、その指摘を真摯に受け止め、次は完璧なものを提出するという前向きな姿勢(改善意欲)を示す役割を担っています。この「謝罪」と「改善意欲」が伴って初めて、「再提出いたします」という言葉は、単なる事務連絡から、信頼を回復するための誠実なコミュニケーションへと昇華するのです。
敬語として正しい?「いたします」と「させていただきます」の違い
「再提出いたします」という言葉を使う際、より丁寧な表現として「再提出させていただきます」という言い方を選ぶべきか、迷うことがあるかもしれません。この二つの表現は、どちらも敬語として正しいものですが、そのニュアンスと使うべき場面には明確な違いがあります。
まず、「再提出いたします」の「いたします」は、「する」の丁重語です。丁重語は、聞き手に対して敬意を払う丁寧な言葉遣いです。これは、自分の行為をシンプルかつ丁寧に相手に伝える表現であり、ビジネスシーンにおける標準的な敬語として、あらゆる場面で問題なく使用できます。簡潔で、相手に分かりやすく自分の意思を伝えることができます。
一方、「再提出させていただきます」の「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語です。これは、相手の許可や恩恵を受けて、ある行為を行う、というニュアンスを含みます。つまり、相手の許可や配慮があって初めて、自分は再提出という行為ができるのだ、というへりくだった姿勢を示す表現です。そのため、相手に多大な迷惑をかけた場合や、相手の寛大な措置によって再提出の機会を得られた場合など、相手への強い感謝や恐縮の気持ちを示したい時に使うと非常に効果的です。
しかし、「させていただく」は、相手の許可が不要な場面で使うと、回りくどく、恩着せがましい印象を与えたり、あるいは責任の所在を曖昧にしたりする可能性もあります。例えば、自分のミスで修正するのが当然の状況で、「再提出させていただきます」と言うと、やや過剰な敬語に聞こえることもあります。
結論として、一般的なビジネスシーンでは、「再提出いたします」を基本とするのが簡潔で適切です。そして、相手の特別な配慮や許可に感謝したい、より深い謝意を示したいという特定の状況において、「再提出させていただきます」を使い分けるのが、洗練された大人のコミュニケーションと言えるでしょう。
目上の人や取引先に使う際の注意点
「再提出いたします」という言葉は、正しい敬語表現であるため、目上の人や取引先に対して使うこと自体に問題はありません。しかし、その使い方にはいくつかの重要な注意点があります。これを怠ると、せっかくの誠意が伝わらないばかりか、かえって心証を悪くしてしまう可能性さえあります。
第一に、必ず謝罪の言葉を添えることです。再提出するということは、最初の提出物に何らかの問題があったということです。それは、相手の貴重な時間を使って確認作業を二度させることに繋がります。その点について、「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけいたしました」といった明確な謝罪の言葉を、必ず前置きとして述べましょう。謝罪なくして、信頼回復の道は開かれません。
第二に、再提出に至った理由と、修正点を明確に伝えることです。なぜ再提出が必要になったのか、その原因を簡潔に説明することで、あなたが問題を正しく認識していることを示すことができます。そして、「〇〇の点を修正いたしました」「ご指摘いただいた△△を反映させました」と、どこをどのように改善したのかを具体的に伝えることで、相手は効率的に再確認作業を行うことができます。この配慮が、あなたの評価を高めます。
第三に、再提出の期限を明確に約束し、それを厳守することです。「なるべく早く再提出します」といった曖昧な表現は避け、「本日17時までに再提出いたします」あるいは「明日の午前中には、必ずお送りします」と、具体的な日時を約束します。そして、その約束は絶対に守らなければなりません。一度失った信頼を取り戻すためには、次の行動で誠実さを示すことが不可欠です。約束した期限を守るという基本的な行動が、あなたの信頼性を裏付ける最も強力な証拠となるのです。
【状況別】「再提出いたします」のビジネス文例30選
「再提出」という行為は、ビジネスの様々な局面で発生します。その状況に応じて、適切な言葉遣いや伝えるべき内容も変わってきます。ここでは、具体的なビジネスシーンを想定し、コピーしてすぐに使える実践的な文例を30個、豊富にご紹介します。これらの文例を参考に、どんな状況でも誠実かつ的確に対応できるコミュニケーション能力を身につけましょう。
書類の不備を謝罪し、再提出する際の文例
自分のミスで書類に不備(誤字脱字、計算ミス、添付漏れなど)があった場合に、謝罪と共に再提出を申し出る、最も基本的なパターンです。
文例1:「大変申し訳ございません。先程お送りした見積書に計算ミスがございました。修正版を、改めて再提出いたします。」
文例2:「〇〇様、先程のメールでファイルを添付し忘れておりました。大変失礼いたしました。本メールにて、再提出いたします。」
文例3:「ご指摘ありがとうございます。日付の記載に誤りがございました。訂正し、直ちに再提出いたします。」
文例4:「私の確認不足で、古いフォーマットのまま提出してしまいました。誠に申し訳ございません。正規のフォーマットで作成し直し、再提出いたします。」
文例5:「提出した報告書のグラフに誤りがございました。ご迷惑をおかけします。修正が完了次第、再提出いたしますので、今しばらくお待ちください。」
修正依頼を受けて、対応後に再提出する際の文例
上司や取引先から、内容の修正や変更を指示され、それに対応したものを再提出する場面です。相手の指示を正しく理解し、反映したことを伝えるのがポイントです。
文例6:「ご指示いただき、ありがとうございます。ご指摘の箇所を修正いたしましたので、再提出いたします。」
文例7:「承知いたしました。〇〇様からいただいたフィードバックを反映させた企画書を、明日午前中までに再提出いたします。」
文例8:「先程はご指導ありがとうございました。教えていただいた点を踏まえ、内容を全面的に見直しました。ご確認の上、再提出いたします。」
文例9:「A案ではなくB案で進めてほしいとのご要望、かしこまりました。B案をベースにした詳細資料を作成し、再提出いたします。」
文例10:「デザインのトンマナについて、ご要望を承知いたしました。ご指摘のテイストに合わせて修正したものを、本日中に再提出いたします。」
上司からの差し戻しに対応し、再提出する際の文例
提出した稟議書や報告書などが、内容の不備や検討不足を理由に上司から差し戻された(却下された)際の対応です。指摘への感謝と改善意欲を示すことが重要です。
文例11:「部長、先程は稟議書の件、ご指摘いただきありがとうございました。視点が不足しておりました。内容を練り直し、来週月曜日に再提出いたします。」
文例12:「報告書、差し戻しの件、承知いたしました。データ分析が甘かった点、反省しております。追加分析を行い、再提出いたします。」
文例13:「課長、ご指摘、誠にありがとうございます。コスト意識が欠けておりました。代替案を検討し、予算内に収まる形で企画を再構築し、再提出いたします。」
文例14:「このままでは承認できないとのご判断、理解いたしました。ご懸念点を払拭できるよう、裏付けとなるデータを補強し、再提出いたします。」
文例15:「ご期待に沿えず、申し訳ございません。一度、白紙に戻してコンセプトから考え直し、必ずご納得いただけるものを再提出いたします。」
一度提出したレポートや企画書を更新して再提出する際の文例
ミスではなく、新しい情報が加わったり、状況が変化したりしたために、自主的に内容を更新して再提出する場面です。
文例16:「先日の報告書について、最新のデータが手に入りましたので、内容を更新し、再提出いたします。」
文例17:「先日ご提案した企画書ですが、より良いアイデアを思いつきましたので、改訂版を再提出させていただけますでしょうか。」
文例18:「市場の動向に変化が見られましたので、先日お送りした事業計画書のリスク分析部分を更新し、再提出いたします。」
文例19:「念のため、最新の情報に差し替えたものを、参考資料として再提出いたします。」
文例20:「一度提出いたしましたが、より分かりやすくブラッシュアップしましたので、差し替えの上、再提出いたします。」
相手の要望を反映した見積書や提案書を再提出する際の文例
交渉の過程で、相手からの要望(値引き、仕様変更など)を受け入れ、それを反映させた書類を再提出する場面です。
文例21:「お電話でのご要望を受け、価格を調整した見積書を再提出いたします。」
文例22:「承知いたしました。ご希望の仕様に変更した上で、提案書を再提出いたします。」
文例23:「ご予算に合わせるべく、社内で検討いたしました。プランBをベースにした新しいお見積もりを、これより再提出いたします。」
文例24:「納期を短縮するとのこと、かしこまりました。特急料金を含んだ形での見積書を、改めて再提出いたします。」
文例25:「ご指摘の点を反映し、契約内容を一部変更いたしました。改訂版の契約書案を再提出いたしますので、ご確認ください。」
その他(履歴書、経費精算など)の再提出文例
採用活動や社内手続きなど、より具体的なシーンでの文例です。
文例26:「採用ご担当者様、先程お送りした履歴書に職歴の記載漏れがございました。大変失礼いたしました。修正版を再提出いたします。」
文例27:「経理部様、経費精算書、差し戻しありがとうございます。領収書の添付が漏れておりました。添付の上、再提出いたします。」
文例28:「先生、レポートのテーマについてご指導いただき、ありがとうございました。ご指摘を踏まえ、構成を練り直しましたので、再提出いたします。」
文例29:「確定申告の書類に不備があるとのご連絡、ありがとうございました。税務署の指示に従い、修正したものを本日中に再提出いたします。」
文例30:「〇〇様、先日はアンケートへのご協力ありがとうございました。回答に一部誤りがございましたので、訂正し、再提出させていただきます。」
【NG例】信頼を失う「再提出いたします」の間違った使い方10選
「再提出」は、ミスを挽回し、信頼を回復するための重要な機会です。しかし、その伝え方を間違えると、火に油を注ぎ、取り返しのつかない事態を招くことさえあります。ここでは、多くの人が無意識のうちにやってしまいがちな、信頼を失う「ダメな伝え方」を具体的なNG文例として10個挙げ、なぜそれが問題なのかを徹底的に解説します。これらの失敗例を反面教師とし、誠実な対応を心がけましょう。
謝罪の言葉がない、または誠意が感じられない
再提出の前提には、何らかの不備やミスがあります。その事実を無視し、謝罪を怠るのは最もやってはいけないことです。
NG文例1:「添付ファイル、差し替えます。再提出いたします。」
解説:「申し訳ございません」の一言がないだけで、自分のミスを何とも思っていない、非常に横柄な印象を与えます。相手が費やした確認の手間に対する配慮が全く感じられません。まずはお詫びから入るのが鉄則です。
NG文例2:「すみません、ミスってたんで、再提出します。」
解説:言葉遣いが砕けすぎており、反省の意が全く伝わりません。「ミスってたんで」という軽い表現は、相手を不快にさせるだけです。ビジネスシーンにふさわしい、丁寧な言葉で謝罪すべきです。
修正点や変更点が不明確
どこを修正したのかを伝えずに再提出するのは、相手に「間違い探し」をさせるようなもので、非常に不親切です。
NG文例3:「ご指摘の件、修正しました。再提出いたしますので、ご確認ください。」
解説:これでは、相手はどこがどう変わったのかを把握するために、最初から全ての書類に目を通さなければなりません。「〇〇のページの△△という部分を、ご指摘の通り□□に修正いたしました」のように、修正箇所を具体的に明記するのがマナーです。変更箇所をハイライトするなどの工夫も有効です。
NG文例4:「いろいろと修正しておきましたので、再提出いたします。」
解説:「いろいろと」では、何も伝わりません。良かれと思って行った修正が、相手の意図と異なっている可能性もあります。行った修正は、たとえ細かくても全てリストアップして報告するのが、誠実な対応です。
期限を守らない、または連絡が遅い
再提出のスピードは、あなたの信頼性を測るバロメーターです。遅い対応は、問題を軽視していると受け取られます。
NG文例5:(指摘を受けてから数日後に)「遅くなりましたが、修正版です。再提出いたします。」
解説:なぜ遅くなったのか、その理由の説明もありません。指摘を受けたら、まずは「ありがとうございます。〇日までに再提出いたします」と、対応の意思と期限をすぐに連絡すべきです。無言で時間を置くのは、相手の不信感を増大させるだけです。
NG文例6:「本日中に再提出いたします。」(と言っておきながら、実際には翌日になる)
解説:一度失った信頼を回復しようとしている場面で、さらに約束を破るのは致命的です。もし約束した期限に間に合わない可能性が出てきたら、その時点で「申し訳ございません、作業に時間を要しており、あと1時間ほどお時間をいただけますでしょうか」と、正直に連絡を入れるべきです。
言い訳がましい、または他責にする
ミスを認めず、言い訳をしたり、他人のせいにしたりする態度は、ビジネスパーソンとして最も見苦しい行為の一つです。
NG文例7:「ご指摘のミスですが、私のせいではなく、元データを提供した〇〇さんの間違いが原因です。一応、修正して再提出いたします。」
解説:たとえ事実だとしても、責任転嫁は絶対にしてはいけません。提出者であるあなたに、最終的な確認責任があります。他責にする姿勢は、チームワークを乱し、あなた自身の評価を下げるだけです。
NG文例8:「時間がなかったので、細かいところまで見られませんでした。とりあえず再提出いたします。」
解説:「時間がなかった」は、プロの世界では言い訳になりません。それはあなたの時間管理能力の問題です。質の低いものを提出したことへの反省が見られず、相手に失礼です。
その他の不適切な使い方
NG文例9:(何度も同じミスを繰り返し)「度々申し訳ございません。再提出いたします。」
解説:謝罪の言葉を述べてはいるものの、何度も同じミスを繰り返すのは、問題の根本原因を理解していない、あるいは改善する意欲がないと見なされます。なぜミスが繰り返されるのかを分析し、「今後はダブルチェックを徹底いたします」といった、具体的な再発防止策を併せて示す必要があります。
NG文例10:「はいはい、わかりましたよ。再提出すればいいんでしょ。」
解説:言うまでもなく、最悪の対応です。指摘に対して不満げな、あるいは反抗的な態度を取るのは、社会人として失格です。たとえ相手の指摘に納得がいかない点があったとしても、まずは「ご指摘ありがとうございます」と受け止める姿勢が重要です。
「再提出いたします」の言い換え・類語表現集
「再提出いたします」は便利な言葉ですが、状況によっては他の表現を使った方が、より的確にニュアンスを伝えられる場合があります。語彙の引き出しを増やしておくことは、コミュニケーションをより豊かにし、相手に与える印象をコントロールする上で非常に有効です。ここでは、「再提出いたします」の言い換えや類語を、それぞれの特徴とともにご紹介します。
「修正版をお送りします」の直接的な表現
これは、「修正したバージョンを送ります」という事実を、非常にシンプルかつ直接的に伝える表現です。
ニュアンス:「再提出」という言葉が持つ、ややフォーマルで硬い響きを和らげ、より事務的でスピーディーな印象を与えます。特に、社内の同僚とのやり取りや、軽微な修正の場合には、この表現の方が簡潔で分かりやすいことがあります。「〇〇の件、ご指摘の点を反映しましたので、修正版をお送りします」といった形で使います。ただし、「提出」という言葉が持つ、公式な手続きのニュアンスは薄れるため、稟議書や契約書などの重要書類には、「再提出」の方がふさわしい場合が多いでしょう。
「改めてご提出いたします」の丁寧な表現
「改めて」という言葉を加えることで、一度仕切り直して、新しいものを提出するという、より丁寧で改まったニュアンスを出すことができます。
ニュアンス:単なる修正ではなく、内容を根本から見直したり、大幅に作り直したりした場合に適しています。「ご指摘を踏まえ、コンセプトから練り直しました。つきましては、企画書を改めてご提出いたします」というように使うと、今回の提出が、前回のものとは一線を画す、全く新しいものであるということを強調できます。また、一度差し戻された案件に対して、時間を置いてから再度アプローチする際にも使える、丁寧な表現です。
「〇〇を反映させたものを、再度お送りします」の具体的な表現
この表現は、何をどのように変更したのかを具体的に示すことで、相手への配慮と仕事の正確性をアピールできる、非常に効果的な言い方です。
ニュアンス:「修正版」や「再提出」といった抽象的な言葉ではなく、「誰の」「どの意見を」反映させたのかを明確にすることで、相手は「自分の意見がきちんと聞き入れられた」と認識し、満足感を得ることができます。「先日の会議での皆様のご意見を反映させたものを、再度お送りします」や、「〇〇様からのご要望を反映させたお見積もりを、再度お送りします」といった形で使います。これにより、コミュニケーションが一方通行ではなく、双方向のものであることを示すことができます。
その他の言い換え表現一覧と比較
上記以外にも、文脈に応じて様々な言い換えが可能です。それぞれの言葉が持つ微妙なニュアンスを理解し、状況に応じて最適なものを選択できるよう、一覧表にまとめました。
| 表現 | ニュアンスと特徴 | 主な使用シーン |
|---|---|---|
| 訂正し、お送りいたします | 「誤りを正す」という意味の「訂正」を使うことで、誤字脱字や計算ミスなど、明確な誤りがあった場合に適している。 | 請求書の金額ミス、文書内の固有名詞の誤りなど、客観的な間違いを正した際に使う。 |
| 改訂版をご提出いたします | 「改めて定める」という意味の「改訂」を使う、フォーマルな表現。規定やマニュアル、契約書などの更新時に使われる。 | 就業規則の改訂版、料金プランの改訂版など、公式な文書のバージョンアップ時に使う。 |
| 差し替えをお願いいたします | 既に提出・配布済みの資料を、新しいものと交換してほしい、という依頼の形。相手にアクションを促すニュアンスが強い。 | 「先程の資料に誤りがございました。お手数ですが、本メールの添付ファイルと差し替えをお願いいたします。」など。 |
| 取り急ぎ、修正版のみお送りします | まずは修正したファイルだけを先に送る、というスピード感を重視した表現。詳細な説明は後でする、というニュアンス。 | 締め切りが迫っているなど、一刻も早く修正版を相手に渡す必要がある緊急の場面。 |
これらの言葉を自在に操ることができれば、あなたのビジネスコミュニケーションは、より正確で、より表現豊かなものになるでしょう。
【メール編】コピーして使える「再提出いたします」の例文集
理論を学んだら、次は実践です。ここでは、日常のビジネスシーンで頻繁に遭遇する4つの具体的な状況を取り上げ、そのままコピー&ペーストして、すぐに使えるメールの完全な文例をご紹介します。件名から本文、署名に至るまで、プロフェッショナルなメールを作成するための要素が詰まっています。これらのテンプレートをあなたの「型」として活用し、日々の業務効率とコミュニケーションの質を向上させてください。
上司に修正報告と再提出を行うメール
上司から差し戻された報告書などを、指示に従って修正し、再提出する際のメールです。指摘への感謝と、改善点を明確に伝えることがポイントです。
件名:【再提出】〇〇プロジェクト進捗報告書の件(営業部・佐藤)
〇〇部長
お疲れ様です。
営業部の佐藤です。
先程は、〇〇プロジェクトの進捗報告書について、
ご指導いただき、誠にありがとうございました。
ご指摘いただいた「費用対効果の分析が不十分」という点につきまして、
関連データを追加し、分析を全面的に見直しました。
つきましては、修正版の報告書を再提出いたします。
添付ファイルをご確認いただけますでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、再度ご確認の上、
ご意見をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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営業部 佐藤 一郎
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取引先に書類の不備を謝罪し、再提出するメール
こちらから送付した書類にミスがあり、取引先に迷惑をかけてしまった際の謝罪と再提出のメールです。丁重な謝罪と、迅速な対応が信頼回復の鍵となります。
件名:【お詫びと再送付】御見積書の件(株式会社△△ 佐藤)
株式会社〇〇
営業部 山田 太郎 様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の佐藤です。
先程お送りいたしました「〇〇ウェブサイト制作」の御見積書につきまして、
合計金額に計算ミスがございました。
私の確認不足により、ご迷惑をおかけいたしましたこと、
心より深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
修正したものを、本メールにて再提出いたします。
お手数をおかけし大変恐縮ですが、先程のメールは破棄していただき、
こちらの添付ファイルをご確認いただけますようお願い申し上げます。
今後は、このようなことがないよう、チェック体制を強化し、
再発防止に努めて参ります。
取り急ぎ、お詫びと再送付のご連絡まで。
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株式会社△△
営業部 佐藤 花子
(連絡先)
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お客様の要望を反映した提案書を再提出するメール
一度提案した内容について、顧客から要望やフィードバックがあり、それを反映させた改訂版の提案書を再提出する際のメールです。
件名:【改訂版】〇〇導入プランのご提案(株式会社△△ 鈴木)
株式会社〇〇
山田 太郎 様
お世話になっております。
株式会社△△の鈴木です。
先日は、弊社サービスのご提案につきまして、
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
お電話で伺ったご要望を反映させ、サポート体制を強化した、
新しい導入プランを作成いたしましたので、再提出いたします。
添付の「改訂版ご提案書」をご確認いただけますと幸いです。
こちらのプランであれば、貴社の課題解決に、より一層貢献できるものと確信しております。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお申し付けください。
引き続きご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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株式会社△△
営業部 鈴木 一郎
(連絡先)
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差し戻された経費精算書を再提出するメール
社内手続きにおいて、提出した経費精算書に不備があり、経理部などから差し戻された際の対応メールです。簡潔な謝罪と、修正点を明確に伝えることが重要です。
件名:【再提出】経費精算書の件(営業部・佐藤)
経理部 ご担当者様
お疲れ様です。
営業部の佐藤です。
先程、ご差し戻しいただきました経費精算書につきまして、
ご指摘いただき、ありがとうございました。
領収書の添付が漏れており、大変失礼いたしました。
つきましては、領収書を添付の上、経費精算書を再提出いたします。
お手数をおかけし申し訳ございませんが、
ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
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営業部 佐藤 一郎
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【英語編】「再提出いたします」を伝えるビジネス英語フレーズ
グローバルなビジネス環境では、書類の修正や再提出を英語で伝えなければならない場面が頻繁にあります。日本語の「再提出いたします」という、謝罪や誠意のニュアンスを含んだ表現を、英語でどのように伝えれば良いのでしょうか。ここでは、ネイティブスピーカーが使う、自然でプロフェッショナルな英語表現を、状況に応じてご紹介します。
"I will resubmit..." の直接的な表現
"resubmit" は、「再提出する」という意味の最も直接的な動詞です。シンプルで分かりやすく、事務的な連絡に適しています。
使い方:自分のアクションを明確に伝えたい時に使います。「I will resubmit the report by 5 PM today.(本日17時までに、レポートを再提出いたします)」のように、具体的な期限と共に使うのが一般的です。ただし、この表現だけでは謝罪のニュアンスは含まれないため、必要に応じて "I apologize for the error."(ミスについてお詫びします)といった一文を添える必要があります。
使用例:
"I apologize for the mistake in the previous document. I will resubmit the corrected version immediately."
(先の書類の誤りについて、お詫び申し上げます。修正版を、直ちに再提出いたします。)
"Please find the revised version attached." の丁寧な表現
これは、「修正版を添付いたしましたので、ご確認ください」という意味の、非常に丁寧で一般的な表現です。"Please find... attached" は、メールにファイルを添付した際の定型句です。
使い方:"resubmit" という直接的な言葉を使わずに、修正した事実と、そのファイルを送付したことを丁寧に伝えたい時に最適です。"revised"(修正された)や "updated"(更新された)といった言葉を使うことで、何が変わったのかを示唆することができます。
使用例:
"Thank you for your feedback. Please find the revised proposal attached. We have incorporated all of your suggestions."
(フィードバックをいただき、ありがとうございます。修正版の提案書を添付いたしました。ご提案をすべて反映させております。)
"Here is the updated document." のカジュアルな表現
「こちらが更新した書類です」という意味の、非常にシンプルでカジュアルな表現です。迅速なコミュニケーションが求められる場面で便利です。
使い方:社内の同僚や、気心の知れた相手とのチャットや短いメールでのやり取りに適しています。「Here is...」は「はい、どうぞ」と何かを手渡すような気軽なニュアンスがあります。フォーマルな謝罪が必要な場面には不向きですが、スピード感が重視される状況では効果的です。
使用例:
"Hi John, I've fixed the typo. Here is the updated document."
(ジョンへ、誤字を修正しました。こちらが更新版のドキュメントです。)
英語で再提出する際の文化的な注意点
英語で再提出の連絡をする際には、日本とは少し異なる文化的な背景を意識すると、よりスムーズなコミュニケーションが可能です。
第一に、原因よりも解決策を重視する傾向があります。なぜミスが起きたのかを長々と説明するよりも、「I apologize for this error. I have corrected it, and the revised file is attached.(この誤りについてお詫びします。修正いたしましたので、修正版のファイルを添付します)」というように、謝罪と、具体的な解決策(修正版の提出)を簡潔に伝えることが好まれます。
第二に、修正箇所の明示が非常に重要です。日本以上に、相手の時間を尊重する意識が強いため、「どこが変わったのか」を明確に示すことが求められます。"I have highlighted the changes in yellow."(変更点を黄色でハイライトしました)や、変更履歴機能を使うなど、相手が一目で変更点を把握できるような工夫をすることが、プロフェッショナルな対応と見なされます。
これらの点を意識することで、あなたの再提出の連絡は、単なるミスの報告から、問題を迅速かつ効率的に解決しようとする、信頼性の高いビジネスコミュニケーションへと変わるでしょう。
まとめ:ミスの後が重要。「再提出」で信頼を回復するコミュニケーション術
この記事では、「再提出いたします」という、ビジネスシーンで避けては通れないフレーズについて、その意味、敬語表現、具体的な使い方からNG例まで、あらゆる角度から深く掘り下げてきました。この言葉は、単に修正した書類を送り直すという事務的な行為を告げるものではありません。それは、一度犯してしまったミスや不備と真摯に向き合い、相手への誠意を示し、失いかけた信頼を自らの手で回復するための、極めて重要なコミュニケーションなのです。
完璧な人間はいません。誰でもミスはします。ビジネスの世界で本当に評価されるのは、ミスをしない人間ではなく、ミスをした後に、いかに誠実で、迅速で、的確な対応ができるか、という点にあります。「再提出」という場面は、まさにその対応力が試される、絶好の機会なのです。
再提出で伝えるべき3つの必須要素(謝罪・修正内容・今後の対策)
信頼を回復するための「再提出」のコミュニケーションには、必ず含めるべき3つの必須要素があります。
第一に、明確な「謝罪」です。相手に二度手間を取らせてしまったこと、迷惑をかけたことに対して、まずは心からの謝罪の言葉を伝えましょう。これが全てのスタートラインです。
第二に、具体的な「修正内容」の明示です。どこが問題で、それをどのように修正したのかを具体的に示すことで、相手は安心して再確認作業に入ることができます。この配慮が、あなたの仕事の丁寧さを物語ります。
そして第三に、可能であれば「今後の対策」を示すことです。「今後はダブルチェックを徹底します」「チェックリストを作成し、再発防止に努めます」といった一言を添えることで、あなたがこのミスから学び、成長しようとしている前向きな姿勢をアピールでき、相手にさらなる安心感を与えることができます。
ピンチをチャンスに変える、誠実な対応の重要性
ミスが発覚した時、それは間違いなく「ピンチ」です。しかし、その後の対応次第で、それはあなたの評価を以前よりも高める「チャンス」に変わり得ます。問題から逃げずに、誠実に向き合い、迅速に行動し、相手への配慮を忘れない。その一連の行動は、平時の円滑な業務からは見えにくい、あなたの人間性やプロフェッショナルとしての真価を、相手に強く印象付けるからです。
「あの時、鈴木 一朗さんはミスはしたけれど、その後の対応が本当に素晴らしかった。だからこそ、次の大きな仕事も安心して任せられる」。そう相手に思わせることができれば、あなたの「再提出」は、大成功と言えるでしょう。今日学んだ知識と文例を武器に、あらゆるピンチを乗り越え、揺るぎない信頼を築き上げてください。誠実なコミュニケーションの先にこそ、ビジネスの成功は待っています。
